福岡にあるのかどうかはわからないが、東京では体育家庭教師なるものがあるらしい。体育が苦手で学校生活で自信がもてない…。そんな小学生に運動のコツを教える家庭教師だそうだ。なんと、都内には50社を超える派遣会社が存在しているとのことだ。かけっこに逆上がりや水泳、ドッジボール等々。う~ん、どうなのだろうか。こういうものって、特別教わるものだろうか。体育の授業もそうだが、どちらかというと遊びの中で覚えるものではないのか。私は体育が苦手な方ではないのでそう思うのかもしれないが。何度もブログに登場している、アビスパ福岡の下田専務と話をする中で、日本のスポーツということについてよく議論したことがある。スポーツという単語が日本に入ってきた時に訳したのが「体育」だったらしい。そしてその体育はどちらかというと自己鍛錬、つまり精神的・肉体的に自らを鍛えるものとして行ってきた。勿論、明治時代の富国強兵と言う国の方針に沿ったものでもあろうが。しかし、本来スポーツとは「遊び」である。楽しみながら、遊びながら覚えていくこと。ということならば、まずは、この「遊ぶ」ということに目を向けなければならないのではないか。子どもたちが、自由に遊べる環境の整備。場所の問題、安全性。体育家庭教師の前にやらなければならないことがあるような気がするのだか…。